なぜ今楽曲派なのか。私たちがこの音に託した、アイドルへの逆襲。
IDOL BASEが募集要項のトップに掲げた音楽重視のコンセプト。 今のアイドルシーンにおいて、決して「効率の良い」ジャンルではありません。制作コストもかかれば、歌い手にも高い表現力が求められます。 それでも私たちがこの音を選んだのは、それが「今のあなたの声」を届けるために、最も強力な武器になると確信しているからです。
アイドルとは、常に「期待される自分」と「本当の自分」の狭間で揺れ動く存在です。 美しく、上品で、繊細なピアノとストリングス(弦楽器)。 泥臭く、激しく、叫び出したいようなギターサウンド。
この相反する二つの音が混ざり合う「エモロック」というジャンルは、まさに女の子が抱える複雑な感情そのものです。 「綺麗に歌うだけでは物足りない。でも、ただ激しいだけでも自分じゃない。」 そんな葛藤を持つあなたにこそ、この旋律の上で声を枯らしてほしいのです。
IDOL BASEの楽曲は、日本のロック史を創ってきたクリエイター陣が手掛けています。 正直に言えば、歌いこなすのは簡単ではありません。 しかし、横山なつみが制作現場で目撃しているのは、妥協を一切許さない「プロの音作り」です。 マイクに乗る一瞬の息遣いまでをも大切にする。そんな環境が、ここにはあります。
完璧なデモ音源はすでに出来上がっています。 しかし、どれだけ重厚な弦楽器が重なっても、どれだけ鋭いギターが鳴っても、そこに「命」を吹き込むのはあなたの声です。 あなたの声が入って初めて、この曲は完成します。
まだ見ぬメンバーの歌声を想像しながら、今日もスタジオでは音が磨かれています。 次は、あなたがそのマイクの前に立つ番です。

